総合型選抜や学校推薦型選抜で早期に合格を決めた人は、ゆっくりと新生活に夢を膨らませていると思います。
ただ、この期間、一般選抜で受験する同級生たちは必死に勉強していることを忘れてはいけません。
何もしないでいると、大学に入ったときに圧倒的な学力差になっていることに気づくことになりますよ。
大学入学までの時間を有意義に使おう
総合型選抜や学校推薦型選抜で年内に合格発表があれば、大学入学まで3か月以上の自由時間があります。
この自由時間の使い方が大学での学びを優位に進められるかどうかの分かれ道です。
合格が決まるまでは次の試験に向けて勉強を続けているので、具体的な入学までの過ごし方を決めていない人も多いでしょう。
遊びやバイトも良いですが、一般選抜の受験生に比べて長い自由時間がアドバンテージになるように、しっかりと計画して有意義に限られた時間を使いましょう。
1年次(一般教養)は試験が多く忙しい
大学の1年次は基本的に「英語」「情報」「スポーツ」「歴史」や「生物」など一般教養と呼ばれる科目を履修します。
必修と呼ばれる修得が必要な科目に加え、選択必修科目や選択科目の中から自分の興味・関心のある科目を選ぶことになります。
ただ、好きな科目だけ選べば良いというわけではなく、決まった科目群の中から選ぶものや、抽選漏れなどのため余った科目から選ぶしかない場合も。
また、卒業までに必要とされる単位が決まっているので逆算して科目を選んでいきます。
学年が上がるにつれて専門科目が増えてきますので、そこに注力するため、1年次にCAP制の上限いっぱい科目履修する学生が多いです。
大学がセメスター制なら前学期・後学期単位になりますが、クォーター制だと前学期・後学期が更に2つに分かれることになるので、各科目2か月1回のペースで試験があり、想像以上に大変です。
TOEICスコアで単位認定を目指せ
では、1年次の授業を少しでも楽にするために何ができるか。
大学入学までの時間を使ってTOEICを集中的に勉強してください。
なぜなら多くの大学でTOEICのスコアによって、英語の単位に読み替えができるからです。
少し古いですが、2021 年度単位認定における TOEIC Program 活用状況です
・国立大学
・私立大学
なお、2024年度の単位認定の一例として
鳥取大学
TOEIC 600~729点で英語1単位分がA(80)、730点以上で英語2単位分がS(90)として認定
同志社大学経済学部
TOEIC 730~850点で英語科目(最大)4単位、850点以上で英語科目(最大)8単位
※大学によって読替可能な科目や単位数など異なりますので、自大学のHPや履修案内などで確認してください。
TOEICは集中して勉強すると100点200点くらいはすぐに上がります。
高校3年生のTOEIC平均得点が500点程度なので、700点台なら十分射程圏内だと思います。
英語は必修科目になっていますので、その科目が1単位でも取れると気持ち的にも時間的にも楽です。
また、大学によってはTOEICを授業に組み込んでいたり、進級やクラス分けに使うところもありますので、避けては通れない勉強かと思います。
なお、理系学部へ進むなら最優先すべきは数学です。
英検よりTOEICをおススメする理由
大学のHPなどで英語の単位認定を調べると、TOEIC以外にTOEFLや英検も対象にしていることが多いことに気づくと思います。
そのためTOEICにこだわる必要はないですが、圧倒的にコスパが良く、数か月で成果を出せる英語試験はTOEICです。
TOEFL:留学する人向けの試験で、とにかく単語レベルが高すぎるし、文章も長くて複雑。ライティング・スピーキングもあるので短期間では無理。あと料金も30,000円程度かかります。
英語検定:単位認定を目指すには準1級レベルが必要になります。このレベルになると語彙力が相当必要になります。こちらもライティング・スピーキングがあるので、このための対策が必要です。また点数ではなく合否で結果が出るので、落ちると全く意味をなしません。試験日が少ないのもネック。
TOEIC:リーディングとリスニングのみでも受験できます。他の試験に比べると語彙力はそれほど重要でなく、スピード感が求められる試験。2・3回受けて、テスト形式に慣れれば高スコアを出すことも可能。また月に1~2回受験するチャンスがあり、年末から動き出しても複数回受験可能となるのは大きなメリット。
私がTOEICを受けたのは社会人になってからです。
英語が得意ということもなく、最初のテストは社会人平均の600点に届かないレベル。
勤務後に毎日コツコツと勉強を続けて、毎月試験を受けて、3か月で810点までスコアを伸ばすことができました。
英語は全くと言って良いほど話せませんが、TOEICのスコアは伸びました。
これで良いと思います。
高校生の皆さんが大学入学までの期間で必要なことは英語力を上げることではなく、TOEICのスコアを上げることです。
本当の英語力は留学が控えているなど、必要に迫られないと身につきません。
逆に言うと、その時になってしっかり勉強すれば十分です。
TOEIC学習におススメ問題集
TOEIC受けるなら最初に買うべき。リスニングもこれをやりこめばOK。
私は文法の勉強にこの2つを使いました。
まとめ
早期合格できたということは、大学にとって特に欲しい人材だということです。
ただ入学までの自由時間の使い方を誤ると、一般選抜で合格した同級生に容易に逆転されてしまいます。
この自由時間をアドバンテージにするために、英語科目に認定されたり、その他クラス分けなどにも使われる「TOEIC」を集中的に勉強して、大学入学からスタートダッシュをかけましょう!
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