「車は長く乗った方が得なのか、それとも定期的に買い替えた方が得なのか?」
私自身、車を購入するときにかなり悩みました。
ディーラーでは数年ごとの乗り換えを提案されることが多い一方、「車は乗り潰した方がお得」という意見もよく見かけます。
FP1級として家計全体を考えると、多くの家庭では車を長く乗った方がお金が残ります。
ただし、すべての車やすべての人に当てはまるわけではありません。
リセールバリューが高い車や、ライフスタイルの変化によっては買い替えた方が有利なケースもあります。
この記事では、乗り潰す場合と買い替える場合を比較しながら、どちらが得なのかを分かりやすく解説します。
・車を長く乗るメリットとデメリット
・買い替えた方が得になるケース
・何年乗るのが最もお得なのか
・FP1級が考えるおすすめの考え方
一般家庭は10〜15年乗ると家計への負担が少ない
車の支出を考えるとき、多くの人は燃費や税金に目が向きます。
しかし実際に最も大きな支出は「購入費用」です。
車を買うたびに次のような費用が発生します。
- 車両本体価格
- 登録費用
- 納車費用
- 各種手数料
- ローン金利
つまり買い替え回数が増えるほど、お金が出ていきます。
一方で、同じ車を長く使えば購入費用を一度で済ませられます。
そのため一般的なファミリーカーであれば、10〜15年程度乗る方が家計への負担は小さくなる傾向があります。
車を乗り潰した方がお得な理由
購入時の諸費用を何度も払わなくて済む
車を買うたびに発生する諸費用は意外と高額です。
新車の場合は10万円〜20万円程度になることも珍しくありません。
例えば5年ごとに乗り換える人と、10年以上乗る人では、諸費用だけでも数十万円の差になる可能性があります。
見落とされがちな部分ですが、家計への影響は小さくありません。
ローン完済後は支出が大幅に減る
毎月のローン返済は家計の固定費です。
月5万円のローンなら年間60万円になります。
ローンが終われば、その分を貯蓄や投資に回せます。
FPの立場から見ると、この差は非常に大きいです。
車を頻繁に買い替えると、常にローンを抱える状態になりやすくなります。
車の値下がりを何度も経験しなくて済む
新車は購入直後から価値が下がります。
300万円の車が数年後には200万円前後になることもあります。
この値下がりは避けられません。
買い替えるたびに価値の下落を受けるため、長く乗る方が有利になりやすいのです。
買い替えた方がお得になるケース
リセールバリューが高い車に乗っている
最近は中古車市場の影響で、高値で売れる車種があります。
代表的なのは次のような車です。
- アルファード
- ランドクルーザー
- ジムニー
こうした車は数年乗っても価値が落ちにくいため、買い替えコストを抑えられる場合があります。
修理費が増えてきた
10年以上経過すると修理費がかさむことがあります。
例えば、
- エアコン修理
- オルタネーター交換
- 足回り部品交換
などです。
修理費が年間10万円以上かかるようなら、買い替えも選択肢になります。
最新の安全性能を重視したい
最近の車は安全性能が大きく進化しています。
- 自動ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 車線維持支援
- 全車速追従クルーズコントロール
特に家族を乗せる機会が多い人は、安全性能も重要な判断材料です。
シミュレーション比較|10年乗る場合と5年ごとに買い替える場合
300万円のファミリーカーを想定して比較してみます。
| 項目 | 10年乗る | 5年ごとに買い替え(2台分) |
|---|---|---|
| 購入費用 | 300万円 | 600万円(300万×2台) |
| 売却額 | 20万円 | 250万円(下取り×2回分) |
| 諸費用 | 15万円 | 30万円(15万×2回) |
| 実質負担額 | 295万円 | 380万円 |
単純比較でも約85万円の差になります。
もちろん実際には燃費や修理費も関係します。
それでも一般的なファミリーカーでは、長く乗る方が有利になるケースが多いです。
3年・5年・10年ならどれが得?
リセールが高い車を除けば、短期間での買い替えは不利になりやすいです。
理由は車の価値が最も大きく下がる時期だからです。
特に3年ごとの乗り換えは、常に値下がり分を負担する状態になります。
一方で10年程度乗ると、購入費用を十分に使い切ることができます。
私がシエンタを長く乗ろうと思っている理由
私は新型シエンタを購入しました。
購入するときから10年以上乗るつもりで選んでいます。
理由はシンプルです。
現在のシエンタに大きな不満がないからです。
- 燃費が良い
- 子育てに十分な広さがある
- 安全性能も高い
- 維持費が安い
もちろん新型車を見ると魅力的に感じます。
それでも家計全体で考えると、今の車を長く使う方が合理的だと考えています。
車を買い替えない方が得な人
次のような人は長く乗る方が向いています。
- 家計を優先したい
- 年間走行距離が少ない
- 車は移動手段と考えている
- ローンを早く終わらせたい
多くの家庭はこちらに当てはまるでしょう。
車を買い替えた方が得な人
一方で次のような人は買い替え向きです。
- リセールを重視する
- 新しい車が好き
- 最新装備を使いたい
- 故障リスクを避けたい
お金だけでなく満足度も大切です。
車に何を求めるかで正解は変わります。
よくある質問
13年を超えると税金は上がる?
ガソリン車は新車登録から13年を超えると自動車税と重量税が増額されます。(※ハイブリッド車などは13年を超えても増税されません)
ただし増税額より買い替え費用の方が大きいケースがほとんどです。
車は何年乗る人が多い?
近年は長く乗る人が増えています。
平均使用年数は13年前後ともいわれています。
残クレなら買い替えた方が得?
残価設定ローンは定期的な乗り換えと相性が良い仕組みです。
ただし総支払額が増える場合もあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

まとめ
車の支出を抑えたいなら、頻繁な買い替えより長く乗る方が有利です。
特に一般的なファミリーカーでは、10〜15年程度使うことで購入費用を効率よく回収できます。
一方で、高リセール車や安全性能を重視する人は買い替えにもメリットがあります。
大切なのは「周りがどうしているか」ではなく、自分の家計に合った選択をすることです。
車選びや購入方法によって、将来の支出は大きく変わります。
購入を検討している方は、こちらの記事も参考にしてください。





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