「高速代が高くて出費がつらい…」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?
特に家族でのドライブや出張が多い方にとって、高速料金は大きな負担です。
この記事ではETC割引の仕組みと活用法、さらに高速代を節約する具体的なテクニックをわかりやすく解説します。
FP(ファイナンシャルプランナー)1級の視点から、家計全体でどのくらい得になるかも整理しました。
この記事を読むことで、
- 代表的なETC割引の種類と条件
- 効率的な利用計画で節約する方法
- 家計管理に役立つFP目線の考え方
がわかります。読後には「知らないと損していた割引」や「使えるテクニック」がすぐ実践できるようになります。
車の維持費全体を見直したい方は → 車の維持費と節約術ガイド
高速代は家計を圧迫する?見直すべきはETC割引
まず理解しておきたいのは、高速代が「変動費」として家計を圧迫する点です。
高速代は使った分だけ確実に出費が増える費用。年間で数万円以上になる家庭も少なくありません。
しかし、ETCを正しく使えば出費を抑えることが可能です。多くの人は「ETCをつけていれば自動的に安くなる」と思いがちですが、実際には時間帯・利用回数・カードの選び方で大きな差が出ます。
例えば、休日に家族旅行で片道200km走ると仮定しましょう。通常料金が6,000円だった場合、ETC休日割引を使えば約30%オフで4,200円程度。往復で3,600円の節約になります。年間数回使えば、1〜2万円の差になるのです。
👉 高速代は固定費ではなく「使い方次第で変えられる変動費」。だからこそETC割引を徹底的に活用することが家計防衛の第一歩です。
ETC割引の基本を理解しよう
ETC割引の種類(深夜割引・休日割引・平日朝夕割引)
ETCの割引には代表的に3種類あります。
・深夜割引:午前0時~午前4時に走行すると30%割引
・休日割引:土日祝日の普通車・軽自動車は約30%割引
・平日朝夕割引:ETCマイレージサービスに登録したうえで、朝6~9時、夕方17~20時の走行で割引ポイント還元
これらを理解せずに使うと「いつも通り払っているのに損をしていた」という状況になります。逆に知っている人は自然と数千円単位の差を手に入れているわけです。
ETCマイレージサービスの仕組み
ETCマイレージサービスは、利用額に応じてポイントが貯まり、そのポイントで無料通行分がもらえる仕組みです。
- 登録は無料
- NEXCO各社や都市高速で利用可能
- 還元率は約10%(例:5,000円利用で500円相当)
つまり、クレジットカードのポイントとダブルで貯まるため、実質的な還元率はさらに上がるのです。
地域限定の割引(地方路線・観光支援策)
さらに見落としがちなのが地域限定のETC割引。
たとえば「HOKKAIDO LOVE! 道トクふりーぱす」や「ぎゅぎゅっと九州まんきつドライブパス」など、乗り降り自由となるETC車限定の商品があります。
上手く使えば凄くお得になる絶対にチェックしたい割引です!
出張や旅行の予定があるなら、公式サイトでキャンペーンを確認しておくと良いでしょう。
高速代を節約する運転計画
利用時間をずらして割引を活用
たとえば夜23時に出発するのと、深夜0時以降に出発するのとでは、30%の差が出ます。
- 23:50にETCゲートを通過 → 割引なし
- 0:05にETCゲートを通過 → 深夜割引30%適用
たった15分の違いで数百〜千円単位の差が生まれるのです。
遠回りより直行が安い?ルート選びのコツ
通行料金の基本的な計算方法は
(利用距離×1kmあたりの料金+ターミナルチャージ150円)×消費税率
これに長距離割引(100㎞から)なども適用されます。
一度高速を降りて入り直すと、結果的に高くなる。
このことは意外と知られていません。
つまり、ナビが示す「最短ルート」ではなく、「最安ルート」を意識するのが節約のコツです。
長距離ドライブで得するケース・損するケース
- 家族旅行や帰省など、距離が長い場合は割引効果が大きい(長期割引の恩恵)
- 反対に、短距離利用は割引の恩恵が少ない(相対的にターミナルチャージ料が高くなる)
つまり「短距離=下道」「長距離=ETC活用」と使い分けるのが合理的です。
さらに節約できる工夫
法人カード・提携クレジットカードのポイント還元
ETCカードはクレジットカードと紐付けされるため、カードの選び方でさらに節約可能です。
例えば楽天カードやリクルートカードならポイント還元率1%以上。
出張で年間10万円高速を使う人なら、1,000円以上の還元。法人カードならさらに経費計上も可能です。
カーシェア・高速バスとのコスト比較
高速を使うたびに「本当に自家用車で行くのが得か?」を見直しましょう。
- 片道200km未満 → 高速バスの方が安いケースあり
- 短時間の利用 → カーシェア+下道で十分なことも
「車ありき」ではなく、交通手段を比較する視点を持つと無駄な出費を防げます。
頻繁に高速を使う人が導入すべきサービス
- 法人割引契約
- ETCマイレージ+クレカ還元のダブル活用
- サブスク型の定額制高速サービス(地域限定)「通勤パス」や「ドラ割」など
これらは利用頻度が多い人ほど効果大です。
FP目線で見る「無駄にしない」使い方
家計簿に組み込むと見える「年間高速代」
FPとして強調したいのは「年間でいくら払っているかを可視化する」ことです。
高速代はレシートが残りにくいため、気づいたら大きな出費になっていることが多いです。
家計簿アプリにETC明細を自動連携すれば、年ベースで数万円の削減目標を立てやすくなります。
出張・レジャーごとに最適な支払い手段を選ぶ
- 出張:法人カード+経費処理
- 家族旅行:還元率の高いクレカ+ETCマイレージ
- 短距離レジャー:下道+ガソリン節約術を併用
このようにシーン別に最適化すると、無理なく節約につながります。
ETC割引とガソリン代節約を組み合わせる効果
高速代と同時に気をつけたいのがガソリン代。
- タイヤの空気圧調整
- 無駄なアイドリングをやめる
- 燃費の良い走行を意識
これらとETC割引を組み合わせることで、年間数万円単位の節約が現実になります。
👉 ガソリン代節約については、「車の維持費と節約術ガイド」でも詳しく解説しています。
まとめ
ETC割引は「知っている人だけが得をする制度」です。
- 割引の種類(深夜・休日・平日朝夕)を正しく理解
- 利用時間やルートを工夫して出費を抑える
- FP目線で年間の家計に組み込む
これだけで、年間数万円の節約効果が期待できます。
高速代を「仕方ない出費」と諦めず、今日から使えるテクニックを実践してみてください。
- 車の維持費全体を見直したい方は → 車の維持費と節約術ガイド



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