FP直伝|車検費用を安くする方法!数万円浮く見積もりの見方5選

2年に一度、必ずやってくる「車検」。 見積書に記載された10万円、15万円という金額を見て、ため息をついた経験はありませんか?

特に私たち40代は、住宅ローンや教育費、老後資金の積立など、お金の優先順位が渋滞する時期です。 「車の安全に関わるから、プロの言う通りにするしかない」 そう思って言われるがままに支払うのは、資産形成の観点から見ても非常にもったいないことです。

車検費用は、仕組みを知るだけで「安全性」を落とさず、数万円単位で下げることが可能です。

この記事では、40代からの賢いカーライフ管理術として、以下のポイントを解説します。

  • 車検費用の「削れる部分」と「削れない部分」
  • 見積書でチェックすべき「過剰サービス」の正体
  • 質を落とさず固定費を下げる5つの実践テクニック

浮いたお金を将来の投資や楽しみに回すために、まずは「車検の構造」から見直していきましょう。


目次

まずは敵を知る!車検費用の内訳と「削れる場所」

車検費用が高く感じる最大の理由は、中身がブラックボックス化しているからです。 まずは費用を分解し、ターゲットを明確にします。

絶対に削れない「法定費用」

これはどこで車検を受けても1円単位で同じ金額です。国の定めた税金や保険料だからです。

  • 自動車重量税: 車両重量と年数で決まる
  • 自賠責保険料: 24ヶ月分(強制保険)
  • 印紙代: 検査登録の手数料

【FPのワンポイント】 ここは節約不可能ですが、ハイブリッド車などの「エコカー減税」が正しく適用されているかは(念のため)確認しましょう。

ここが節約の主戦場!「車検基本料」と「その他諸費用」

価格差が生まれるのはこの部分です。業者の利益が含まれるため、選び方次第で大きく変わります。

  • 24ヶ月点検整備料: 基本的な点検費用
  • 検査代行手数料: 陸運局へ行く代行費
  • 部品代・交換工賃: 整備内容による変動費

例えば、同じ車・同じ整備内容でも、ディーラーと民間車検工場では基本料だけで2〜3万円の差が出ることも珍しくありません。ここをどうコントロールするかが鍵となります。


FP推奨!車検費用を安くする5つの実践テクニック

安全性は確保しつつ、無駄なコストだけを削ぎ落とす5つの方法を紹介します。

1. 相見積もりは最低2社!比較だけで1万円以上の差

ディーラー1社だけで即決するのは、最も「固定費」が高くなる選択です。 最低でも以下の2パターンで比較してください。

  1. いつも利用しているディーラー
  2. 近所の車検専門店 または カー用品店

おすすめは「車検一括見積もりサイト」の活用です。 自宅近くの店舗を価格順・口コミ順で比較でき、ネット予約限定の割引が適用されることも多いため、リサーチの時短にもなります。

車検一括見積もりサイトなら 👉 カーセンサーの車検費用一括見積もり

2. 不要な「予防整備」を見極めてカットする

見積もりの金額が跳ね上がる最大の原因は「過剰な予防整備」です。 業者(特にディーラー)は「次の車検(2年後)まで絶対にトラブルが起きない状態」を目指して提案してきますが、これには「今すぐ必要ではない交換」も含まれます。

【保留にしても良い部品の例】

  • まだ拭き取りに問題がないワイパーゴム
  • 有効期限内の発炎筒(←発炎筒は有効期限が切れていても車検には通ることが多いですが、イザというときに使い勝手の良いLED発炎筒がおすすめです。)
  • 汚れが少ないエアコンフィルター

「車検に通らない箇所」と「推奨整備」を明確に区別し、推奨部分は緊急度が低ければカットしましょう。

3. 部品交換は「リビルト品」を活用する

もし、オルタネーター(発電機)やラジエーターなどの高額部品の交換が必要になった場合、「新品」ではなく「リビルト品(再生部品)」を指定してください。

リビルト品とは、中古部品を分解・洗浄し、消耗パーツを新品に交換して組み直したものです。機能は新品同等ながら、価格は3〜5割ほど安くなります。 ※ディーラーでは扱わない場合もあるため、民間整備工場での相談がおすすめです。

4. 早期予約割引・ネット割引をフル活用する

車検は「期限ギリギリ」が一番損をします。多くの業者が早めの予約確保のために割引を用意しているからです。

  • 早期予約割引: 3ヶ月前予約で3,000円〜5,000円引き
  • ネット予約割引: 1,000円〜3,000円引き

これらを組み合わせるだけで、数千円の節約が確定します。

5. 自分でできる消耗品交換は事前に済ませる

技術料(工賃)を節約するために、誰でもできる作業は自分で済ませておきましょう。

  • ウォッシャー液の補充: ガソリンスタンドやホームセンターで数百円
  • ワイパーゴムの交換: ネットで購入しDIY(工賃1本500円〜1,000円の節約)
  • スマートキーの電池交換: 見積もりに含まれがちですが、100均の電池で十分

見積書が出てきたらココを見る!FP流チェックポイント

ここが最重要パートです。提示された見積書を以下の視点でチェックしてください。

謎の手数料が含まれていないか

項目名が曖昧な手数料には要注意です。

  • 下回り洗浄料(スチーム洗浄): 雪国や海沿いでなければ毎回必須ではありません。
  • 納車引取料: 自分で店に持ち込み、引き取りに行けばカットできます。
  • テスター使用料・ショートパーツ代: 不明瞭な場合は内訳を質問しましょう。

整備士に伝えるべき「魔法のフレーズ」

プロに対して知識のない素人が意見するのは勇気がいります。そこで、以下のフレーズを使ってください。

  1. 「今回は車検に通る最低限の内容で見積もりをお願いします」
  2. 「あと1年くらいで乗り換えも検討しているので、過剰な整備は不要です」

この一言を伝えるだけで、整備士は「最低限」プランを提示してくれます。


安さだけで選ぶのは危険?40代からの業者選び

とにかく安ければ良いわけではありません。車の状態やライフスタイルに合わせて使い分けるのが「賢い40代」です。

ディーラーにお金をかけるべきケース

  • 輸入車・高級車: 専門知識と専用工具が必要。
  • ハイブリッド・EVの基幹部分: メーカー保証に関わる部分。
  • 新車購入から1回目の車検: 「保証延長」などが絡む場合。

ここは将来のリセールバリューや安全性を守るための「必要経費」と割り切りましょう。

民間車検(専門店・GS)を活用すべきケース

  • 一般的な国産車
  • 走行距離がそれほど多くない
  • ある程度の年式が経過している(保証切れ)

 ▶ディーラー車検と民間車検をした記事はこちらから


支払いの工夫でさらに得する!キャッシュレスとポイ活術

最後に、FPとして「支払い方法」での節約術を提案します。

法定費用もクレジットカード払いできる業者を選ぶ

従来、法定費用(重量税・自賠責)は「現金払いのみ」が常識でしたが、最近は全額クレジットカード払いが可能な業者(ガリバー車検など)があります。 10万円の車検で1%還元のカードを使えば、それだけで1,000円分のポイントが返ってきます。

ポイント還元キャンペーンの時期を狙う

車検予約サイトでは、定期的に「ポイント大量還元キャンペーン」を行っています。 現金値引きと同等の価値があるため、エントリーを忘れないようにしましょう。

▶掲載店舗数No,1!楽天Car車検なら楽天ポイントが貯まるからお得に車検ができる!


まとめ|車検は「家計の見直し」の絶好機

車検費用を安くすることは、「ケチ」でも「手抜き」でもありません。 正しい知識を持って過剰なサービスを断り、適正価格で安全を買う「立派なマネジメント」です。

今回ご紹介した以下の5つを意識してみてください。

  1. 法定費用以外の「基本料」を比較する
  2. 相見積もりをとる
  3. 過剰な予防整備をカットする
  4. リビルト品やDIYを活用する
  5. 支払い方法でポイントを得る

これだけで、質を落とさずに数万円を浮かすことは十分に可能です。 浮いたお金は、ぜひ次の車の買い替え資金や、将来のための投資に回してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

興味のあることに没頭する40代サラリーマンです。

令和元年から3年かけてCFP6課目に合格し、令和5年に「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」を取得しました。

このブログでは、車の維持費や節約術など、実体験と資格で得た知識をもとに“40代からの賢いカーライフ”に役立つ情報を発信しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次